佐藤 奈菜子Nanako Sato
トレンダーズ株式会社
行動力と“言い訳しない”スタンスで、採用ブランディングに磨きをかける。
既存の採用活動に臆せず異を唱える
ちょうど1年半ぐらい前(前回の記事はこちら)ですよね、美人事に掲載された時は。当時は入社間もなかったため、人事のアシスタント業務がメイン。前職でも採用に関わる仕事をしていたので、その経験を活かして裁量権のある採用活動全体を見る存在を目指していました。
仕事の幅が広がるにつれ、まだまだ自社の採用活動の中に工夫の余地があるなと感じるように。私は現場と人事で役割分担を見直そうと提案。その上で各職種の仕事内容の深堀、会社の魅力付け、責任者やメンバーと求める人物像のすり合わせを何度も行ないました。また、今は新卒採用も中途採用もいわゆる売り手市場の時代。選考プロセスも市況感に合わせて常に見直しながら採用活動を進めました。面接のタイミングや適切な情報開示、コミュニケーションのとり方を少し工夫するだけでも志望度は変わります。その結果、少しずつ選考辞退率と内定承諾率にも変化をもたらすことができました。
適材適所について実体験で学ぶ
そんな中、アルバイトで人事アシスタントの方が入社。私は教育担当になったのですが、今思えばこれがいい経験になりました。実は、業務が多岐に渡っており、なにから任せたらいいか困惑していたんです。そこで一度業務を選ばずに任せてみると、得意不得意があぶり出されてきました。これで仕事の割り振りがハッキリしたし、その方のパフォーマンスを引き出すことができたんじゃないかと思います。それ以来、人の適性を見る考え方が広がりました。私の上司の「個人の長所を理解し、それにあった仕事を任せる」という教えがあったからこそ、私もこの動きができました。
これがきっかけで面接方法にも変化がありました。実は私、面接するのもされるのも苦手です。限られた時間で初対面同士理解しあうって難しいと思うんです。なので、面接時にはできるだけ相手のことを掘り下げて、価値感を探るように意識。なぜこの職種を?なぜその大学を?なぜ転職を?…あらゆる角度から質問をします。この「なぜ?」に対する答えには、その人らしさがたくさん含まれていて、価値観に迫ることができます。面接でも適性を意識することで、会社と個人のマッチングにも好影響を与えられました。
パラレルキャリアで地元のリアルを知る
実はトレンダーズは副業OKの会社です。私は秋田出身なんですけど、会社業務以外で故郷の高校生や大学生の進路相談にのっています。秋田の学生は、大学卒業後の進路で大手メーカーや地方銀行などの手堅い会社に入社するというパターンが多くあります。決してそれがダメというわけではありませんが…ただ、他にも本当は向いている仕事があるかもしれないのに、その可能性を探すことができずに選択肢の少ない中でキャリア形成がなされているのはもったいないと思うんです。特に地方ではこういった傾向が顕著に現れているのが現状。だから私は自分が本当に向いている仕事を見つけたいと考える学生には、適性であるとか、色んな働き方があることを伝えています。
こういう考えを持ったのも私自身、地元は大好きだけどずっとその場に居続けたいとは思えなかったから。画一的な価値観にどこか息苦しさを感じていました。幸いにもトレンダーズは色んなキャリアを持つことを許してくれる会社でもあり、PRの会社でもある。だからその利を活かして学生との接点を持ち、秋田の魅力をPRしながらも採用の支援ができればと思っています。
ベンチャー企業であることを言い訳にしない
「ベンチャーだから社員の定着率も低い」「ベンチャーだから教育制度が充実していない」などと耳にすることがあります。でもそれって言い訳だと思うんです。確かに設立から間もない会社で働く環境が万全かといったらそうではないかもしれません。それならその現実と向き合って、どう改善していくかが重要だと思うんです。
私は、これまでトレンダーズの採用に向き合ってきて、今ようやくスタートラインに立てたと感じています。最初はできることが少なくて、自分の力のなさにもやもやしたけど、今では「佐藤さんに採用は全てお任せするね!」なんて言ってくれるように。色んなことを任されるようになりました。でもそれは「ベンチャーだから」という言い訳をしてこなかったからだと思っています。
今後はPR会社ならではの採用に力を入れていきたいです。トレンダーズはもともとPRのノウハウや影響力を持っている会社。そこに「採用」というミッションをかけあわせることで、社員が活躍している姿を多くの人が知る機会をつくる。そうやって一人でも多くのファンを増やしていきたいです。
愛用品
My favorite item
『レターセット』
元々手書きが好きで、社会人になった時から取引先の方や求職者に何かあった時にすぐに渡せるようにしています。何か送るものがあればそのついでに同封することもあるし、内定を承諾してくれた方に書くこともあって。純粋に感謝の印です。よく買うのはミドリっていう文具メーカー。可愛いものがたくさん取り揃えてあって、足りなくなったら帰りに恵比寿で買っています。
お気に入りの2ショット
My favorite two-shot
『採用アシスタントの方との1枚』
今は他社で人事として活躍中です。優しい心を持っていて、まっすぐで。彼女が仕事に対する熱い想いを持っていたから、私もそれに応えたいと思って頑張れました。彼女のおかげでチームの士気もあがりましたし、お互い刺激しあいながらお仕事ができたんです。彼女の出社最終日には二人で泣きながら会議室で引き継ぎ打ち合わせをしていました(笑)。
企業紹介Bijinji Office
プロフィールProfile
佐藤 奈菜子
コーポレートDiv.リクルーティンググループ 採用担当/入社数ヶ月は、面接の日程調整や応募者対応などのアシスタント業務がメインだった。それが今では、会社の採用ブランディングを確立していく存在になる。まだまだ本人はやりたいことがあるそうで、今後のトレンダーズの成長には欠かせない美人事。