山﨑 友加里Yukari Yamazaki
スカパーJSAT株式会社
学生と人事、現場と人事。見えない距離を埋める“コンテンツ”として輝き続ける。
いつかは人事に…の「いつか」が突然に
もともと放送やコンテンツ制作に興味をもって就活していた私。ご縁があってスカパーJSATに入社し、新規加入キャンペーン企画や立案などで奮闘する日々を送っていました。当時はいずれコンテンツのプロモーションにも関わりたいと考えていました。ただ就活中の経験から企業にとっての人材の重要性を強く感じていたのも事実。だからずっと先、将来的には人事をやる機会もあればいいなと思っていました。そんなある日、入社4年目のジョブローテーションで人事へ異動することに。
最初はビックリしたというか、抵抗感がないわけではありません。ただ、部門の垣根を超えた異動ってある意味、転職と同じ。働く人も環境もまるで新しくなるのは刺激的かも、と前向きに異動を捉えました。予想しないことではありましたが、そういう刺激が好きなので(笑)。実際に異動してからはまさに驚きと発見の連続で、いかにこれまでの自分が小さな枠の中で生きてきたのかと再認識。立場上、放送事業だけでなく衛星通信事業の内容に触れたり、新入社員から経営陣に至るまで幅広い年代の方々とコミュニケーションが取れたり。会社ってこんな風に成り立っているんだって一気に視野が広がりましたね。
大切なのは内定数よりも学生本人の納得度
新卒採用を担当して2年目に入ったところですが、学生と接することで社内とはまた違った刺激をもらっています。素直さやピュアな感覚、もっといえば明るく元気な挨拶など、人として忘れちゃいけないことを思い出させてくれる。また、こんな社会人になりたいなんて熱い思いを聞く度にハッとさせられます。社会人としてもっと頑張らなきゃって。学生との接点は説明会や面接前のちょっとした時間。短い間ですが全員の名前をしっかり覚えて、相手にあわせた対応ができるよう心がけています。
人事としてはひとりでも多くの優秀な人材を採用するというのがミッション。ただ、個人的な思いは学生本人の納得度をなにより大切にしたいというところにあります。一生懸命がんばっている彼らの表情を見ると本当に自分が納得したところへ行ってほしいと思うんです。ファーストキャリアが全てではないんですが、それでも学生にとって人生の大きな選択になるわけですからね。だからこそ説明会でも面接でもありのままのスカパーJSATを伝えるよう心掛けています。その上でいろんな会社と比較してもらい、最終的に納得して当社を選んでくれたら本当にうれしいです。
宇宙に資産がある会社、の衝撃
放送事業というとやはり放送のイメージが強いのですが、もう一つの柱である衛星通信事業のことも知ってほしくて。有料多チャンネル事業の特性や、日本で唯一保有する人工衛星を使って放送・通信サービスを提供する企業として何ができるのか。感動を提供する役割以外に安心安全な社会づくりに貢献できる側面もあるんです。実は私も説明会での衛星通信事業の話の中で、先輩社員の「スカパーJSATは宇宙に人工衛星という資産を持っている」というフレーズにグサッときて(笑)。たとえば災害が起きて地上のインフラが遮断されたときでも、スカパーJSATなら通信インフラを提供し続けられるわけです。それを聞いたとき、一気に志望度が上がったことをいまでも覚えています。
だから2018年採用では、当社は「スカパー」ではなくて「スカパーJSAT」であること、その素晴らしさをより多くの学生に広めていきたいと思っています。メディアや放送に興味がある子たちに、スカパーJSATはこんなに幅広い事業領域を展開してるんだよって。そのためにも説明会に出向く回数も増やして、直接学生と話す場を積極的につくります。ホームページでは語り尽くせない魅力を伝えて、好きになってもらいたいんです。
自分自身がコンテンツになる、という意識
人事になって視野が広がった以外に、もうひとつ気づいたことがあります。それは人事ってこんなにも見えない存在だったのかということ。この仕事って携わっている方みなさんそうだと思うんですが、すごく社員のことを考えて動くじゃないですか。世話を焼くというとちょっと言い方が違うかもしれませんが、社員への想いが原動力ですよね。でも現場にいるとそれがわからない。正直、私も現場の頃はなんだか規則ばかりつくって面倒だな…と窮屈に思ったこともありました。でもいまならわかる。そういった現場と人事の見えない距離を縮めたいんです。
もっと社員の方が人事を頼ってくれたり、現場の人にとって近い存在になること。そのためには信頼を獲得すること。そして社内だけでなく社外に向けても、学生にも働く環境の大切さを伝えてスカパーJSATを好きになってもらう。コンテンツの仕事をしようと飛び込んだこの会社で、実は自分自身がコンテンツなんだって気づけました。それもこれも周囲の先輩や上司のおかげです。こんなにもモチベーション高く仕事できるなんて、私は本当に人に恵まれているなって実感する毎日です。
お気に入りの仕事道具
My favorite work tool
『Miu Miuのバッグ』
自分で働いて得たお金で良いものを持とう、と思えるようになって購入したバッグです。高価なものってそうそう頻繁に買えないので、大切にしようと思いますし、また一生懸命働こうという活力にもなります。このバッグを見るたびに、よし、がんばるぞ、って。
お気に入りの仕事道具
My favorite work tool
『イヴサンローランのルージュ』
まさに今日(取材日)、仲良くさせていただいている先輩たち三人から誕生日プレゼントでいただいたものです。まさかのネーム入り。これをつけて、採用もメインでやることだし、プライベートも充実させてがんばれと応援の意味が込められているそうです。こんなにいい先輩に恵まれて、この職場で働けるのは本当に幸せだなって思います。
愛読書
My favorite book
『生き方―人間として一番大切なこと』稲盛和夫著
二十歳になったとき、父親から贈られた本です。もらった頃はなんとなく、思想みたいなところが理解しきれなかったのですが社会に出てからよくわかるようになりました。誠実に生きる、善い行ないをする、といった生き方を心がけていればきっと最後にいいことがある、ということを親は言いたかったのかなと思った一冊ですね。
おすすめカフェ
Recommended cafe
店名 | RANDY [ URL ] |
---|---|
ジャンル | ビストロ、カフェ |
電話 | 03-3568-2888 |
企業紹介Bijinji Office
プロフィールProfile
山﨑 友加里
経営管理部門 経営戦略本部 人事部 人材開発チーム/撮影当日は朝から冷たい雨が降りしきる悪天候。しかし取材30分前より急に青空に。普段は人で埋まっているカフェテラスでの撮影も奇跡的に貸し切り状態。聞けば偶然にも27歳の誕生日という。いわゆる「持っている」美人事とは彼女のことを指すのだろう。